愛すべきニセコ・仁里木舎


 紫陽花が活き活きする季節になりましたねー
最近都心では見かけなくなってしまった、”でんでんむーしむしカタツムリ”は一体どこへ行ってしまったのでしょうか…

それにしても今シーズンは本当に良く滑り、登りました。
とにかく身体の調子も良く、動くことが今までに無いくらい楽しかったんです。

そんな時に振り返ると…

私がここまで元気に復活し、自分のスキー人生が大きく変換したのも、全てはニセコという環境のお陰だなーと改めて感じています。

環境というのは、もちろん世界一と言われる雪質と量はもちろんのことですが、ニセコに関わっているたくさんの方々との出会い。

その中で多大なる影響を受けた常宿の”仁里木舎”が、その歴史を閉じることになったんです。

仁里木舎オーナー・近藤さんとの出会いは2007年のこと。滑りの写真を撮ってもらいたくて、兄に相談したら「ニセコにいる渡辺洋一さんに頼んでみたら?」というのがキッカケでした。

その当時、100日雪の上にいるとしたら100日レッスンをしている状態。とにかく忙しくて、フリーで滑るなんてことはまず無かったんですよね。

今まで決して身内に紹介してくれなかったスーパー常連の兄が、仁里木舎を紹介してくれて、洋一さんに連絡を取り、レッスンとレッスンの合間2泊3日でニセコを訪れたのが始まりでした。

”一見さんお断り!!”

パウダージャンキーな常連さんの紹介ではないと決して泊れない宿。

ちょうどその年のオフに発病して闘病生活が始まったこともあり、わたしの中での”スキー感”が一気に変化したこともありました。

とにかく居心地が良いんですよね。
1人で長く滞在しても決して寂しくないし、かといって束縛される訳でもない。
雪がよくないときは、午前中ゆっくり本読んで午後から滑りに行くもよし。ファーストラン狙って、朝ご飯食べずに起き抜けに出かけるもよし。全てがFreedom!

羊な私なのに、ひとりでいるのが最高の空間でした。
*注 動物占いで”羊”なの。群れているのが好きなんだけど、羊毛に包まれているように、決して自分を見せないらしい(笑)

近藤さんは新しい出発のために動きだしています。そう、兼ねてからの夢である羊蹄山の麓に建てる山小屋へ向けて…
寂しい想いはあるけれど、たくさんの感謝とともに私も歩き出したいと思います。

Go to the Next Stage !



温泉に行きづらい私が散々お世話になった”仁里木風呂”


お風呂に住むイカなんだよっ


近藤さんらしい気遣い・その1(お風呂のふた)


その2(女子トイレの中)


たくさんの逸話が生まれたパブ


一番最初に泊った想い出のお部屋


ニセコ連峰縦走ありがとう!


 いろいろと揺れ動いた春でしたが、ブログで報告してキレイさっぱり。←悩んだ分、案外きりかえ早いの(笑)

全国的に行楽日和となった、ごーるでんうぃーく!
今シーズンラストとなる”ぱうぱうミラクルvol.5”を行なってきました。

これは春を彩る最大のバックカントリーキャンプで、ニセコ連峰を縦走する企画です。
秘湯・新見温泉から登り目国内岳ー>パンケメクンナイ湿原へ滑り降りー>岩内岳ー>日本海を目指して滑り降りるコース。

の逆ルート(人はあまりやらない)を走破!

思えば…

2010年の春、通常のコースへ初挑戦。
初めての縦走に緊張しつつ当日を迎えましたが、どこまでも深ーい霧に包まれた中、約7時間もの行程でした。
登り始めてすぐに何も見えなくなり、ひたすらひたすら歩き、滑り、歩き、滑り出た先に広がった風景がこちら。

この時の感動と言ったら、もうこの先何も要らないと感じたくらいのものでした。

そして絶対あそこに広がっているだろう景色を見よう!と皆でココロに近い、臨んだ2011年の春。

爆弾低気圧が見事に大当たり。ゆっちんツアーのリーダー的存在である洋一さんが、直前に怪我をしたため、その怨念だとも言われ(苦笑)ながら、登ることすらできず。

迎えた2012年の春。
ソワソワと気になるのは天気図と天気予報ばかりなりー

並んだお日様マークをココロに抱え、当日を迎えました。

初日は準備体操的な感じで、チセヌプリへ。

すっかり準備もスムーズになったよねー

雪中カフェはこんな感じ

メインガイドのナッシーとゆっちん←やだー!女の子してるーとみんなにからかわれました(苦笑)

その夜は前夜祭なるアワビ祭り♬なんと1人3個も食べるのだ!←ちなみにゆっちんはアレルギーあって涙のNG.

精力もりもりになって迎えた次の日は、いよいよ縦走。
今回は逆ルートなので、実を言うと結構厳しい道のり。登り始めが標高約210Mで、岩内岳ピークは1,085M。標高差875Mを一気に登りきらないとならないんです。
それを言うとみんなメゲちゃうと思い、内緒内緒。

途中、ぷち滑落した人も数名いて四苦八苦しながらでしたが、見事に登りきりました。みんな凄いよう!


岩内岳ピークから広がる世界は、言葉では表せないほど迫力満点な空間がどこまでもどこまでも広がっていました。

カメラマン洋一さんとゆっちん←ここでも女子力ばくはつ!

パンケメクンナイ湿原へ滑りおり、次なるは目国内岳(1,202M)へ。尾根伝いを登れるので、直登できる位の斜度だったから1時間半くらいの登り返しは、思ったよりラクチンでした。

けど、一昨年のここが全く何も見えなくて一番キツいとこだったから、こんな景色が広がっていたんだと思うと感無量。自然に生かされているということを改めて感じながら、一歩一歩進んでいきました。

目国内岳から新見温泉へ向かっての大滑走は、全てが無になるほどの爽快感!大きく広がったオープンバーンとコーンスノー。これぞ”THE 春!”です。

中央の三角が目国内ピーク。ここまで滑り降りるんですよー

駆け抜けた2011/12シーズンも、全てが無事に終了しました。参加くださった方、応援してくださった方、本当に本当にありがとうございます。

こうやって今年も元気よく滑れたことにココロからの感謝と、また来年たくさんの笑顔に会えることを祈りつつ、キャンプの終了をご報告いたします。




粉雪を求めて…CMHの旅その7(完結)


 そして迎えたCMH最終日は、5日間でさいこー!というどっぴーかん。
さあ、そのお天気のように有終のフィナーレを飾れるのか??

朝ごはんを食べてるとConieが来て、「今日はスキーに行く?」と。
私はもっちろん「いえーす、おふこーす!」と満面の笑み。今日は移動だから午前中だけになっちゃうしね。

グループボードを見ると、またまたTomと一緒でしかも丹羽さんとの3人のみ。Andreaたちは、飛行機の都合で朝の移動になるそうです。そんなこんなでまたスタッフの女の子・Christineが入ることになりました。


ガイドのPeteは、とっても話好き。
日本人のお友達がいるそうで、その彼は北大雪で天狗キャットというのを始めたんだよとか、Face bookやってるんだったら帰ったらすぐにAdamantsにアクセスするのがお約束!とか(笑)。

いつも通りヘリに乗り込んで、向かうはアルパインエリア。思えば、初日に比べてヘリの乗り降りも大分慣れてきたなーと感慨深くなりつつ、、、
雲ひとつなくどこまでも澄んだ青空の中をヘリが飛んでいきます。気温はベースロッジで−10度と低く、最高のコンディションは間違いなし。

最初に着いたのは、Clamshell。

朝の光が雪に反射して、キラキラ煌めく粉雪の中を滑り出す。どこまでもどこまでも澄み切った空気を吸い込むと、透明人間になっちゃったんじゃ?と感じるほど、全てが無になってゆく。
自分の刻むシュプールの音だけが、広大な山々の中に反射し始めると、今ここに自分が生きている!ということが痛いほど伝わり始めてくる。

何も要らないね
みーんなここに在るんだね

ただ、ただ、産まれてきたこと、そして生きてこれていることに感謝できる自分がいました。

そして下の方へ滑り降りると、大きなデブリが待ち構えています(デブリとは、雪崩が起こって雪が滑り落ちたとこにたまること)。

Peteによると、
昨日ConieとPeteで私たちの安全確保のために、アバランチコントロールをしたそうです。
これがその跡。



山の稜線の下に雪が切れている線がありますよね。その右の上の方に黒くなっているところに、爆薬を仕掛けて雪崩を起したそうです。この写真だと伝わりにくいですが、かなりの広範囲でした。

北米の雪質は日本とは全く違います。
大陸性のためか、とってもドライで密度が濃い感じ。日本の雪は降雪のあと、時間をかけながら雪の結晶同士がつながって、安定してきますが、こちらは逆なんです。
時間が経てば経つほど、雪同士はつながらなくなって雪崩の危険性が増してくるそうです。

なので、山だけじゃなく街のあちこちでもアバランチコントロールして、街全体を守っているそうです。

私たちが来る前から降り続いていてかなりの降雪があったので、雪崩も起こりやすくなってきていたんですね。

そして最高の6ランを終えて、憧れのCMHヘリスキーが無事に終了。

トータル滑走標高差は33,380M。八方のリーゼンコースを約42本滑りきりました!

ガイドのみんなとHugしてお別れ、、、
バイバイ!また絶対来るからね!



お話には登場しませんでしたが、仲良くなったシアトル在住のChiristopheが撮った動画がこれ。同じグループになれなかったので、私は映ってませんが、大体こんな感じ。かなり完成度高いですー



私もChristopheを見習ってがんばってみましたー
Andreaも出てくるよ!



CMH Adamantsの動画がこれ。今年の3月に撮ったみたい。4:20位に出てくる青ウエアの人は、2日目のガイドのCraigっぽい。速いよー!



おまけ♬

気になるTomは良いひとなのか悪いひとなのか??

帰りのバスでのこと。
丹羽さんと私は途中下車の旅で、バンフで降りました。みんなとHugしてお別れしていると、Tomがやってきました。そして、、、

「Thank you Yuki, it's wonderful time to go skiing wish you !」んで、Hughug.

ふんだ、、結局良い人だったんじゃないさ(涙)。




粉雪を求めて…CMHの旅その6


 突然の登場にもうココロがはち切れそうになり、Hugしようとすると…

A「No,no! please don't touch!」と。

精密検査で頭も背骨も異常なかったそうですが、相当なむち打ちなのでしょう。両腕がまだ痺れてうまく使えないそうです。
もちろんスキーはNGだけど、残りの日程はロッジで過ごして、Emanuelたちと一緒にNew caledoniaへ戻れるとのことでした。

あーん、本当に良かったよう(涙)

そして翌日は…


朝からピーカン!しかも気温も低く、さいこーのPOWPOWDAYになりそうな予感♬いえーい。

が!
グループのボードを見ると
な、な、なんとTomと一緒じゃありませんか!

げげげー

一瞬かなり落ちたけど、私は悪い事してないんだしと気を取り直して、さあ行くぞ!

今日のガイドはKonie。
そしてグループ1だったので、一番早い出発で向かうはアルパインエリア!ひゃーん!!←なんと表現してよいかで失礼しました(苦笑)。


ヘリ2台で5つのグループをオペレーションしているのですが、グループ1だと先頭だから広大なアルパインエリアの隅々まで誰のシュプールも無い中を滑れるんです。

そしてその日は、常に先頭を滑ろうとするEmanuel達を、あのTomがしきって「今回はあなたたち2人が先頭行きなさい」って言ってくれたりして。あれ?なんか良いひと??でも騙されないっ

Konieのシュプールの横に、ターン弧を合わせて、標高差700Mを一気に滑り降りる快感!
筋肉痛が悲鳴あげたって、息があがったって、そんなもん”へっちゃらへーのへー”なんだもんねー(笑)。

[後ろにそびえる山々はMt.Adamants]

[アルパインエリアは雪崩の危険性が高いので、斜面はメロウ]

でもですね、
良いことばかりじゃありませぬー

斜面の向きによってはウィンドクラストになっていたんですが、私たちが滑ってそれをKonieが無線でヘリのパイロットや他のガイドに連絡して、そこを外して滑っていたみたいなんですよね。
そう、捨て石ってやつ(苦笑)。

ランチの時に他のグループの人と情報交換したら、その事実が判明。
だって、みんなは「We have no crust」って言うんだもん。

そんなランチはこんな感じ。お腹を空かせたゆっちんが滑り込むの図。

ヘリで温かいスープやらサンドイッチやらお野菜やら運んで、雪でテーブルセッティングした、素敵なおもてなし。



食養生中&アレルギーのある私は、行く前に食べ物のリクエストをしておきました。
するとランチにまでこんな気配りが…(涙)Yukiko用の特別メニュー、ポットの中は美味しいスープ♬


とにかく滑り倒した4日目。その距離、標高差にして10,970M!
ちなみに八方のリーゼンコースの標高差は約800Mだそうです。

いろいろあったけど、ここに来れて良かったよーう。
数年前の辛い闘病生活を考えると、今生きていることへのココロからの感謝とともに、涙がちょちょぎれたのでした。

さあ、いよいよ次がラストです!






粉雪を求めて…CMHの旅その5


 その日は会う人、会う人に「事故があったんだって?」「どうしたの?」とか、たくさん聞かれました。もちろんみんな心配してのことです。

そして夕食前にラウンジにいると、Tomがやってきて私に向かってこう言いました。

「今日のアクシデントのことは聞いたよ。あなたたちは速すぎるんだよ。僕の言っている意味解るかい?」と。

英語だから細かいニュアンスは解らないし、もしかしたら私の理解間違いかもしれないけど、感じたのは、あなたたちの滑りが速すぎるから招いた事故だと…

そのときはそのまま言葉を飲み込んで夕食を食べました。
でも考えれば考えるほど頭にきました。その状況を見ている訳でもないし、私たちは常に最後を滑っていたのも知らないはずだし、なんでこんなことを言われるんだろうと。

あまりの怒りと悲しさに夕食後は、丹羽さんに事情を話ながら思わず涙が…

丹羽さんはオトナです。
「TomはCMHの主のような人だし、Lowyerという位だから厳格なんですよ。ルールに厳しそうだし、事故があったことに対しての忠告のつもりなんじゃないかな」と。

酔っぱらった頭と悔し涙で、その晩は更けてゆき…

翌日は、どうしようもないほどの全身筋肉痛で目覚めました(苦笑)。
あいたたたたーな身体を引きずりつつ、朝のストレッチクラスでゆっくり身体を目覚めさせると、だんだん気分が上向きに♬
Andreaのことはとても心配だけど、気持ちを切り替えて楽しまないとですもんね。

私たちのグループには、Andreaがいないのでスタッフの女の子が入りました。

私たちゲストは最低補償の標高差というのを事前に払っています。もし、天候が悪くてヘリが飛ばずにその標高差を滑れなかったら払い戻しがあります。また、天気も雪も調子良くそれをオーバーしたら、オーバーチャージを支払います。

毎晩、その日に滑ったコースと標高差が貼り出されるので、これ以上滑っちゃったら支払い大変だから早めに帰ろうとか自分でコントロールもできます。
もちろん疲れちゃったとかもあるしー

そうやって空いたヘリの席に、スタッフの子たちが代わりばんこに入って滑るのです。

3日目のガイドはDock.茶目っ気があって、気遣いが優しいナイスガイ♬

[青が丹羽さん、黄色がDock、私の隣がFrederic、右端がEmanuel]

今日も滑るだろうなーと思いつつ、丹羽さんも私もさすがに疲れていたので、今日は早めにロッジに帰る決意!

Dockは多分、一番若いガイドさんなのかな?
いろいろ注意を言ってくれます。

「この先、左側にとっても良さそうなバーンが広がってくるけど、そっちは絶対言っちゃダメ!」とか、「最初に滑る人は僕のラインに近いところを滑って。そうじゃないと後の人はどんどん離れていっちゃうから」とか。

確かにそうなんです。すぐ後ろを行く人にガイドのラインを外されちゃうと、後ろから行く人はどんどん外れて行っちゃうんですよね。

とにかく先が見えないツリーランでも、ながぁーい距離を一気に滑って行っちゃうから、見つけるのが大変なんですよ(苦笑)。

”ありゃりゃ、どこ行った?”と立ち止まると、遥かとおーくの方で「イエ―オ!!」ってヨーデルが聞こえてきて、”ああ、こっちだこっちだ”な感じ。

そんなこんなで楽しいツリーランを6本ほど滑り、その日は終了してロッジへと戻りました。

[6本目の最後はこんな感じ。斜面の下にいるヘリが前のグループを乗せて、飛び立ったら私たちが滑り降ります]

スタジオでゆっくり身体をほぐし、その後はビール片手に雪山の絶景を見ながらジャグジー!
もうもう、パラダイスぅ♬

[ジャグジーの先に見えるのが、Mt.Adamants]

全身筋肉痛は続いているけど、身体もココロも軽くなって、夕食前に丹羽さんとバーラウンジへ行きました。
しばらくすると、誰かが私の肩をトントンと叩きます。

振り返ると…

そこには笑顔のAndreaが立っていました。



粉雪を求めて…CMHの旅その4



ほんでもって2日目のつづき。

大抵はグループの中で先頭をチェンジして滑るのが普通です。
が、彼らは常にサーッと滑りだしてしまうので、丹羽さんと私はほとんど後ろを滑ってました。
人数多かったら、交代しようと言うべきとこだけど、5人くらいだったらさほど体制に影響ありません。まあ、ツリーランだと厳しい部分もあるけど、逆にライン外せて良いとこ発見できたりもするし(笑)。

そして午後が始まって数本目のこと。

Craigに続いて彼らが滑り出し、丹羽さん、私という順番でした。完璧なノートラックのオープンバーンを気持ちよく滑っていて、左へストンと落ち込んだ斜面に入ったとき、私の左前方に転んだ人の姿が飛び込んできました。

あれ?誰か転んじゃった?と思い、止まってみると、Andreaが唸っています。

ゆ「Wow! Andrea, are you allright ?」
A「uuuu ! whoooo- ! NO! NO!」

私は気が動転しました。
みんな下降りちゃってるし、ゲレンデじゃないから誰か滑ってくる訳でもないし。

落ち着け!ゆきこ!あんたはインストラクターでしょ!!百戦錬磨、いろんなことやってきてるんだから、最善を尽くしなさい!!

Andreaはフランス人なので、うめきながらフランス語っぽいのを発しています。もちろん何を言っているのかは解らないし、目は閉じたまま半分意識が遠のいているような感じ。でも時折足を痛そうにしてました。

とにかくCraigに知らせないとと思い、無線を手にしました。
ちゃんと伝えられるだろうか…

ゆ「Craig! This is Yuki. Andrea fell down and he can not move !」
C「OK, Yuki. Can he speak ?」
ゆ「No, but his right leg looks painful.」

そこまでの会話は覚えているけど、正直あとは何を話したか覚えてません。とにかく必死で英語で伝えたことだけ。

Natterlyが行くからというのが解ったので、Andreaを介抱しながら待ってました。するとだんだん彼の意識が回復してきて、無線で仲間のEmanuelたちとフランス語でやりとりできるまでなってきました。
あとで解ったんですが、Emanuelたちはドクターだったんです。

ここからがCMHのオペレーションの凄いところ。

そうこうしている内に、斜面の下からヘリが、ドババババババーと轟音とともに現れて、Natterlyが来てくれ、次のヘリでCraigや同じパーティの仲間たちも来ました。
そして他のガイドたちも。

Andreaはうまく手が握れないらしく、もしかしたら頸椎を損傷しているかも…という診断で、首を固定して担架に乗せられ、一番近い街Revelstokeまでヘリで搬送されていきました。

そしてその後は、あっという間に元のグループ体制に戻ってスキーが再開したのです。
その間1時間くらいだったのでしょうか…

とにかく何もできなかった私なのに、AndreaもEmanuelたちもガイドのみんなも口々に「Thank you Yuki ! You help him.」なんて言ってくれて…(涙)

ずーっと標高の高い雪の中で止まっていたもんだから、気がつけば手が氷のようになっていました。冷たいなーと思い握ったり繰り返してたら、Craigが気がついてくれて自分の手袋は暖かいからチェンジしようと言ってくれたんです。

近くにいたConieも、これ使いなよってホカロンくれたりもして。

あったかかったです(涙)。

あーん、Andreaが元気で戻ってきますように。







粉雪を求めて…CMHの旅その3


 2日目の朝、ストレッチクラスで充分身体を起こし準備万端。

グループボードを見ると初日とは構成が変わっていて、Andrea, Emanuel,Fredericというニューカレドニアから来たフランス人の3人組と一緒になりました。
そう、あのニューカレドニアですよ!天国に一番近い島って言われている南の島からです。

いやー驚きました。
NZへよく行ってたころ、飛行機の上から「きれいだなー、1度行ってみたいなぁ」なんて思っていたところからなんですから。

そしてガイドはCraig。
CMHには10年いて、最初の3年はMonasheesで、ここAdamantsは7年になるそうです。
真ん中がCraig, 赤がAndrea, 青は丹羽さん

年齢的には初日よりグッと若返りました(笑)。

お天気があまり良くないときは、森林地帯の上のオープンバーンにヘリが着陸して、メロウなオープンからスタート。その後は尾根沿いを滑ってから急なツリーランに滑り込んで行くというのが大体のパターン。



とにかくツリーランは急&木の間隔がタイト。そのため木の存在が大きく、先が全く見えない不安もあります。
でも、雪がめっちゃ極上&たっぷりとした積雪だったので、もうもう楽しいのなんのって!

というか、必死なんだけど征服感があるんですよね。

狭い木々の間を抜けると、その先にはものすごい落差がお出迎え。慌てて足を伸ばしても届かない!身体全身を使ってリカバリーして次のターンへつなげてゆく…

私もう歳だから、、とか
体力ないから、、とか

言ってる場合じゃありません。
まあ、その日のあとは猛烈な全身筋肉痛が襲ってきたんですけど(苦笑)。

そうこう言っているうちに、数本目が終わってヘリにピックアップしてもらったときのこと。

全員が持っている無線はガイドさんやヘリのパイロットも同じチャンネルで、常にいろんなやりとりしてオペレーションしているんです。

でもペラペーラな英語だから、ほとんど耳に入ってこない私ですが、何やらあったような雰囲気が伝わってきました。耳の穴、大きく広げて聞いていると…

ゲストの1人がツリーウェルにはまってしまってNatterlyが救出に向かっているそう!!げげげっ
私たちの乗ったヘリが低空飛行して木の間を探していきます。あちこち旋回していたそのとき、いました!発見です。Natterlyが懸命に雪を掘っているのが見えました。

オープンバーンにヘリが着陸すると、Craigが「すぐに行くから」と言っています。慌てて準備して滑りだしたら、無線が入って無事に救助できたとのこと。

よかったー

そんなこんなでヘトヘトになってお待ちかねのランチタイム♬

Craigから「これから天気良くなって来そうだから、アルパインエリアへ行くよ。もしロッジに帰りたいなら、今がタイミングだけどどうする?」と。
もちろんもちろん「I wanna go out !」

コトバもでないほどすごい景色が広がってました。岩山と雪と氷河のコラボレーション!
そう、私は氷河を見ると興奮するんです。だって、その下にもしかしたらマンモスが冷凍保存されているかもなんですよー(笑)。

まだ動きに慣れてないせいで写真がちゃんと撮れなくて残念。

そしてアルパインエリアを滑って数本目に…

長くなるので、続きはその4で←すみません、出し惜しみじゃないんですーあまり長いと読むの疲れちゃうかなと(苦笑)





粉雪を求めて…CMHの旅その2


 一夜明けて…時差ボケなんてなんのその!しっかり睡眠とって、朝のストレッチクラスへ。

ここには2人のセラピストがいて、マッサージやらストレッチクラスやらをやってくれます。長時間の移動で硬くなりきった筋肉をひとつひとつ丁寧に伸ばして…

なーんて思ったらキツいキツい(苦笑)ヨガを取り入れたストレッチは、なかなかハードなおもてなしでした。

朝食を食べ終わったころには、ボードにグループ分けが貼り出されます。
ゲストは総勢30名で、うち10名はSKI TOURING。これはヘリである程度上がってから、シールで登って滑ってをするグループ。残りの20名が4つのグループに分かれるという感じです。

実はCMHの通常は11人のグループだけど、今回のプログラムはSmall Groupってやつなんです。

初日のガイドさんはNatalieというめっちゃチャーミングな女性。背は高いし、スタイルいいし、笑顔も素敵だし。女性のガイドさんっていうと、なんだか男勝りってイメージあるけど、まったく違ってました。でもですね、やるべきことはしっかりやるし、頼りになる存在!見習わないとねー
黄色がNatalie、手前は丹羽さん

グループメンバーは、一緒に来た丹羽さん、New Jerseyから来たPaulとGersson、CMHハードリピーターのTomの5人。

初日ってですね、みんなけん制し合うんですよね。こいつどの位滑れるんだろう?とか、どんなやつなんだろう?とか。

まあ、私は女性だしー、むふふふふーなノリでしたが(笑)

そんなこんなでワクワクしながら、ヘリに乗り込み、さあ憧れのCMHヘリスキーがスタートです。
向かって左がPaul、右がドアマンTom

天候は雪、気温はベースで−6度くらい。
あっ、そうそう朝食のときに、必ずガイドさんがチンチンチーンとグラスを鳴らして、今日のコンディションとか予定を教えてくれるんです。

朝から耳を澄まし精神集中させて聞く必要がある私ですが(苦笑)

最初の1本目。Paulが何回も転んでしまうとう事態になってしまいました。旅の疲れもあるし、聞くとこによると彼は68歳。しかもある程度の標高があるから、転べば転ぶほど息もあがって苦しくなっちゃいますもんね。

すかさず時間をゆっくり取ろうという気配りか、Natalieのツリーウェル脱出の講習が始まりました。ツリーウェルというのは、木の幹のところにできる空洞のこと。

日本ではツリーホールと言うのですが、そんなにナーバスにならないんですよね。でもここではめっちゃナーバス。それもそのはず、その深さは積雪分になるそうで、今は3Mだという…唖然。

頭から突っ込んでしまった場合、足から突っ込んでしまった場合、さまざまな注意と自力での脱出方法を習います。もし腰まで入ってしまったら、無理に動かず無線で救助を頼むとのこと。

で、救出する方は必ず斜面の下から三角形に掘っていくのです。

いやー絶対にはまりたくない!怖いよー

な、スタートでしたが、最高の雪質の中オープンバーンからスタートするツリーランを堪能させていただきました。



粉雪を求めて…CMHの旅その1


 Still go on な一休みはというと…

今年も粉雪を求めてカナダへと行って参りました。

今回訪れた場所は、Canadian Moutain Holidays そう、たくさんのスキーヤーが憧れるあのCMH。広大なカナディアンロッキーにたくさんの拠点を持ち、ヘリスキーを展開しています。
その歴史、実に45年というから凄いですよねー。日本じゃ、白黒TVからカラーテレビへ移り変わっていた時代でしょうか…

ご一緒したのは京都在住の丹羽さん。昨年ILLも一緒に行った方で、CMHは5回目というベテランさんです。ちなみに2月にはキルギスタンというロシアにヘリスキーへ行って来ている強者(笑)。

さてどんな旅になるのでしょうか。

スキーはファットスキーレンタルが充実しているとのことで、ブーツだけ持っていくことにしました。万が一Lost baggageになると大変だからということで手荷物。

バンクーバー経由でカルガリーへ着くと、さあ呼び出しです。むむむっ

過去ツェルマットへ行った時にLost Baggageして、めっちゃ大変な思いを経験していたときと同じ、なんとなく不穏な空気。

おーまいごっど!
やっぱりLost Baggageでした。

まあ、ぷちLostって感じ(笑)。後の便でちゃんと着いて、夜にはお部屋に到着しておりました。めでたし、めでたし。

翌日は朝6時過ぎに出発。カルガリーからのCMH専用バスで揺れに揺られて8時間!西に向かって着いたところは、Adamantsのヘリポート。


いくつかのグループに分かれ、いざAdamants Lodgeへ!


5つの谷の麓に位置するLodgeは、すっごく素敵な雰囲気。完璧に下界からシャットアウトされた空間です。



責任者でありガイドでもあるKonieと、Lodge全体のお世話係のKarlaがお出迎えしてくれました。

Karlaからはお部屋のこととか、食事のこととか生活全体の説明。Konieからはスキーレンタルに関することとか、このあと行なうヘリスキーのためのオリエンテーションのこととかの説明。

そう、当たり前だけどAll Englishってやつです。

しかもこれから5日間一緒に過ごす他28名のNative Speakerに対して話すコトバなもんだから、速い速い(汗)。またみんな途中で質問とかもするから、話があっち飛んだりこっち飛んだりなんかしたりして。

とにかく断片的にガーッと頭に詰め込んで、解らなかったことを、もう一度質問に行く!
一体その後いくど繰り返したことか…

ちなみに丹羽さんは、ほとんど英語を理解できないし話もできましぇーん(涙)

これから先どうなるのかしら??と一抹の不安を抱きながら、お部屋で休んでいると、カラーンカラーン♬と鐘の音。そう、オリエンテーションの開始の合図です。この先、滞在中はこの鐘の音で動きが始まるのでした。

オリエンテーションはヘリの乗り方や降り方、さまざまな注意事項がありました。まずはグループでドアマンというのを決めるんです。パイロット、ガイドそしてドアマンが連携して、乗り降りをコントロールするのです。

続いてはトランシーバーの使い方。ガイドとゲスト30名全員がMOTOROLAのでっかいやつを持たされるんです。しかし後にこれがどれほど役に立ったのか…

そしてビーコン、プローブ、シャベルの使い方。かつて無いほど複数捜索などを身体が冷え冷えになるほどやりました。

うー…
だいじょぶなのかい?私??というかなりの不安を抱えましたが、まあなんとかなるべ精神&時差ぼけで相当眠い中、初日の夜は更けてゆきました。





アドレナリンでまくりの巻!


 旭岳キャンプを終了して、一旦東京へ。ピラティスセッションもろもろをこなし、再びニセコへ戻ってきています。

金曜日からはキャンプなんですが、その前乗り。
目的は…

『滑ること』

えっ?いつも滑っているじゃないですかー
という声がたくさん聞こえてきそうですが(苦笑)。

キャンプやレッスンじゃなくって、シンプルに自分の滑りに集中したかったんです。

昨日、今日とこっちでバッタリ会った”ぱう友”やそのお友達たちと時間を共有しています。まったくのフリースキーというのは、色んなことを気にする必要ないし、スピードだって斜面だってギリギリの選択もできます。

たまにそういう環境に身を置かないと、なんだかスキーヤーとしてダメになっちゃう気がするんですよね。
それともうひとつは、自分に気合いを入れたかった…この理由はまたいつか。

風に触れ、読み、パウダーの匂いを嗅ぎ、雪を削る音を見極める。

今日は朝一番で花園ゲートから、スーパートラバース(標高を稼ぎながら奥へ奥へいくこと)をして東尾根の大滑走。しっかりとした雪質は、スピードがどんどん増していきます。

内足だの外足だのなんて気にしてられない!とにかく足首をしっかり締めて、お腹にも力を入れて、雪に跳ね返されるスキーを押さえながらスピードに乗ってゆく…
大きく広がった斜面を滑り降りていくと、その先には待ち構えてたように木々が行く手を遮っています。
私の脳みそは高速回転を始め、瞬時にラインを見極めて、その中をすり抜けていく。それは1歩間違えれば、気に激突して大けがにつながるギリギリのライディング。←注)良い子のみなさんは決してマネしないでください(笑)

そのあとは名物ジャクソンへ。

長さは短いけど、出だしがとにかく急。
数年前、斜面を見ようと踏み込んだとたんに、そこにあった雪ごとズズっと2−3M落ちたことがあって、肝を冷やした経験がある場所。たまたま止まってくれたけど、雪崩を誘発して一緒に落ちていってもおかしくない状況だったんです。

それ以来、トラウマになっているんですけど。
今日はノートラックでお出迎え。2ターンさえ出来ればなんとかなる!と言い聞かせ、気合い入れてドロップ!

アドレナリンがでまくりました!!
もう最高です。

ぬるま湯なんて知らないよーって感じ。アチチなお湯かチメタイって声あげる冷えたお水しか知らないもーん(笑)

そんな1日の締めはこちら…

バナナのパウンドケーキとソイラテ♬
1日でまくったアドレナリンのクールダウンです。

そんなこんなで、久しぶりに肉食系になったゆっちんでした。



calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM