Elbrus遠征〜想いを詰め込んで〜


気がつけば8月ももう少しで終わり。

兄が亡くなって、あっという間に一ヶ月半が過ぎようとしています。

書きかけのエルブルス遠征について、再開しようと思うのですが、その前に今まで書けなかった兄の急変とどう向き合ったのか?を書いておこうと思います。

 

兄の体調が急激に悪くなったのが4月の後半でした。

3週目の立山ツアーから帰ってきた時、当時兄と一緒に暮している洋子さんから連絡が入りました。

 

体調の急な悪化と、この先の覚悟についての主治医からの話についてでした。

 

その電話を切った後、ソファーに座り込みしばらく動けず震えている私がいました。

 

緩やかに兄のガンは進行していたので、思いっきり長生きは出来ないだろうとは思っていたけど、まさかこんなに早くだなんて。

しかも、遺伝子治療の治験が始まり、その土俵に乗ることができたと、とても嬉しそうに話していたはずなのに。

 

治験というのはいろんな制約があり、なかなか難しいものです。

これまでにこの薬剤を使用していたらダメとか、この治療を受けていたらダメとか。過去のことは変えられないから、まずは土俵に乗れるのかどうか?が大きな1歩につながります。

 

しかし神様とは無情なのでしょうか。

治験のスタート前の数回にわたる全身検査で、最終的にGOが出なかったのです。結果的にしばらく無治療になったこともあり、それまで弱ってきていた身体ではガンの進行が抑えられなかったのでしょう。

 

入院はしたくないという兄の意向と、できるだけ家にいさせてあげたいという洋子さんの意向もあり、在宅で介護となりました。

 

私もできるだけ顔を見に行き、腰や背中の違和感を訴えていたのでマッサージをすることにしました。

 

悩んだのはエルブルス遠征のことです。

「行くことができるのだろうか?いや、それ以前に行っていいのだろうか?」

「万が一、私がいない時に何かあった時、私は後悔しないのだろうか?」

 

まずはたっちーに全ての状況を打ち明け相談することにしました。

 

たっちーの意見としては、

「この先、こんなメンバーでのエルブルス遠征の機会はおそらくやってこないと思うし、ゆきこさん自身にとっても、このようなチャンスは無いと思いますよ。何より、ここまでやってきて行かないのは、お兄さんが喜ぶのでしょうか?」

 

確かに兄は私がエルブルスへチャレンジすることを、本当に楽しみにしていて、心の底から応援してくれていました。

 

悩みに悩んだあげく出した結論が、

 

「行こう、そして絶対に成功して無事に帰ってこよう」でした。

 

たっちーには、「この先何かあったらキャンセルする可能性があること、そして出発した後も急な帰国があるかもしれないこと」を了承してもらい、参加させてもらうこととなったのです。

 

出発の前日、

「じゃ、行ってくるね!頑張ってくるからさ、お兄ちゃんも負けちゃダメだよ、帰ってくるの待っててね」とハイタッチしました。

本当はハグしたかったけど、さすがに仲良い兄妹でも恥ずかしいし(笑)ね。

 

そんな中、たくさんの想いを詰め込んだ遠征だったのです。

 


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