富士山の裾野を歩く(浅間神社〜六合目へ)


113日文化の日といえば、晴れの得意日。雨ばかり続いた週末も、ようやく晴れて気持ちいいですね。

この日は母の命日、本来ならお墓参りに行くのがスジですが、山好きだった母を偲びつつ、富士山へ行ってきました。

とはいえ、登頂ではなく富士の裾野を歩きにです。

 

何回も登った「日本一の富士山」ですが、目的はいつも高度順応のため。なので、五合目からひたすら上を目指すことしかやってきませんでした。しかし、山と一緒に暮らす私たち日本人にとっては、古くから山や自然環境に対して抱く畏敬の念がある訳です。もちろん私にも!

また五合目から登っているだけだと、その裾野に広がる豊かな森も、ほとんど体感できない訳だから、いつか「下から歩こう」と思っていました。

 

晴れの得意日らしく、最高の秋日和。写真をた〜くさん撮ったので、写真中心にお伝えしますね。

 

富士吉田市内にある、別名「一の鳥居」とも呼ばれる金鳥居。かつては信仰登山者を迎え入れる「門」で、俗界との境界線として建立されたそう。

 

出発は「北口本宮富士浅間大社」。

西暦110年、日本武尊(ヤマトタケルのミコト)が、東方への遠征に向かう途中、この地を通過し大塚丘にお立ちになった。その際、富士山の神霊を遥拝し「富士の神山は北方より登拝せよ」と仰せになり、祠を建てて祀ったのが始まりとされています。

 

朝早かったので人も少なく、空気の流れも爽快でした。

 

今までの富士山登山の御礼、そしてこれから登る山旅の安全を祈願し、神社の裏手にある登山道入り口からスタートです。

 

まず目指すは「馬返し」。俗世間と聖域・富士山との結界とされる場所で、かつて登山者がその場所まで馬で向かい、乗ってきた馬を返したことから名付けられています。

すぐに遊歩道となり、標高差570M距離にして約8キロ弱、延々と歩きます。

 

遊歩道ということで整備されているとの事前情報がありましたが、砂礫の中に石がゴロゴロしていて、また雨水が流れた通り道なのか真ん中がくぼんでいるので、かなり歩きづらかったです。

馬返しまでの間に「中の茶屋」がありますが、朝早かったため営業前。残念、トイレに行けず…

 

とにかく富士山の裾野は広い!

延々と緩やかに登って行くのはいいが、行けども行けども先が見えません。アカマツと色づいた落葉広葉樹の森は気持ちが良いけれど、目指す富士山の姿は見れないし。

 

ようやく第一目標の「馬返し」に到着した時は、出発してからなんと2時間半近くたっていました。そしてすでに脚がパンパンに…

あちこち登って歩き回っている私なのに、富士山恐るべしです。

 

気を取り直して出発すると、そこからようやく登山が始まる感じ。登りだすとすぐに茶屋や、登山巡礼のための禊所跡があり、富士講の歴史が色濃く残っていました。また「鈴原天照大神社」の石造りの鳥居があり、信仰の深さを感じます。鳥居の両横には猿が合掌している石造が!なんでも、富士山が一夜にして湧き出たという伝説があって、その年が庚申(かのえさる)だったからとか。日本人の信仰心の高さを感じます。

その先に神社がありますが、現在は廃屋になってしました。

 

その先々にも石碑や廃屋になった茶屋、そして里へ移築された「富士御室浅間神社」など、当時の隆盛をヒシヒシと感じました。

 

<里へ移築された「富士御室浅間神社」>

 

 

<五合目・不動小屋跡。この辺りを天地の境といい、これから上を焼山と言われる砂礫帯、この下を木山と言われる林地とした遥拝所。古くはこれより上に小屋を建てることは許されなかったという>

 

<神様が寄り付くとされる御座石。富士講が奉納した石碑や掘られた文字が見えます>

 

1964年の東京オリンピックに合わせて、五合目まで車で上れるようになると、この登山道は利用者が減少し、荒廃が進んでしまったそうです。しかし現在は登山道もしっかり整備され、歴史を辿る登山道として残そうと地元の方はじめ多くの方が努力しています。

 

深い森を抜けると五合目へ到着!現在も営業している佐藤小屋とようやくお目見えした富士山を見たら、急に現生へ連れ戻された気持ちになりました。

昔の人たちも、ここでようやく富士山の姿を見たときは感動したんでしょうね。

 

出発して6時間、目的だった六合目に到着しました。この夏、甥っ子と登った時に、裾野に広がる雄大な景色を見た場所です。

ようやく富士山がつながり感無量…

 

<奥には富士吉田市、そこから色の変わっているあたりの森をひたすら歩いてきました>

 

山頂を見上げると、人気のない山肌にたくさんの小屋がひしめいています。昔は逆に小屋などはなく、人々は全てをかけて登ったことでしょう。昔の麓から五合目までの姿と、今の五合目から山頂までの相反する姿が、時代の流れを感じると共に、この急激な変化が人の暮らしに必要なのだろうか?と私に問いかけてきた気がしました。

 

その後はスバルライン吉田口まで行き、そこからバスで富士山駅へ。そこでバスを乗り換えて浅間神社まで戻りました。

何を隠そう私も時代の恩恵を受け、帰りはバスで楽チンですもんね(苦笑)。

良いんだか、悪いんだか?


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM