ノルウェートレッキング紀行〜トロルの舌(Trolltunga)〜


あっという間に2016年も終わりに近づきましたね。最後のシメとして書き上げるべく「ノルウェートレッキング紀行シリーズ」のおまけの巻。

 

無事に歩き終えた私たちは、翌日、当初から宿泊地として選んでいたOddaという小さな町へ向かいました。

フィヨルド地形そのものを絵に描いたような切り立った崖の合間を、船やバスを乗り継ぎます。対岸には垂れ落ちるかの如く長い年月を移動する氷河や、道路のすぐ脇に轟音を上げて落ちてくる滝。自然と文明の近いノルウェーを感じ思わず言葉を失い見入ってしまいました。

 

「あの崖の奥の奥を歩ききってきたんだなあ…」

 

Oddaは、ここ数年観光で脚光を浴びてきたフィヨルドにある小さな町。元々はメタル産業などで栄えていたそうです。

 

なぜここを選んだかというと、本来行くつもりだったトレッキングルートの最終到着地だったからです。それは、フィナーレとして「Trolltunga(トロルの舌)」という絶景ポイントへ寄って、Oddaに到着するというルートだったのです。

 

観光シーズンになると、中々宿泊を取るのが難しいフィヨルド地方。2ヶ月以上前からホテルを取っておいたこともあり、せっかくだからOddaに寄って、「Trolltungaへ日帰りで行って来よう」となっていたのでした。

 

ホテルからはバスに乗って登山口(Skjeggedal)へ。ものすごいクネクネ道&狭さは中々なもの。ここで一体どうやってすれ違うのかしらねえ。大体30分位で到着したでしょうか。

すると、いるわいるわの人だらけ。今まで、ほとんどトレッカー達と出会わなかったのに、まるで日本の山のよう。まあ、ノルウェーでいう「観光登山」なんでしょうね。

 

しかし、そうとはいえ往復22kmあり、しかも標高差約800mという、中々タフなコース。その上当日は雨模様だったものだから、「おまけ」とは、とてもじゃ言えないほど大変な1日となりました。

 

森の中から一気に標高を上げて登って行き、その後はフィヨルド地形を巻いていくように奥へ奥へと歩いていきます。フィヨルドは岩場なので、雨がしみ込まずに川や水たまりになり、行く手を塞ぎます。

しかしここでもワンコ連れが多く、登りでは大きな犬達が飼い主を引っ張る姿も。

「いいなあ…」←ワンコと暮らす夢を持つわたし(苦笑)。

 

 

 

さて、びしょびしょになりながらやってきましたTrolltunga!!

 

写真を撮りたい人が順番を待って、思い思いにポーズ。

なんというタイミングか、プロポーズの瞬間に遭遇〜!

 

同行のお二人は、もちろん順番を待ってこのポーズ。

 

えっ?私?もちろんカメラマンに決まっているじゃありませんか(苦笑)。実はこういうのかなり苦手でして。

見ているだけで気絶しそうでしたので、ここら辺でパシャリ。

 

ちなみにロープが張ってあったり係の人がいるなんてことはありません。全ては自己責任の元です。

 

 

さて、下りはもう大変でしたよ。

森の中はたくさんの人が歩いているものだから、土がぐちゃぐちゃになって凄い事になっています。いやまあ滑る滑る。日本だと、こういう場所には掴まるためのロープが張ってあったり、梯子がかかっていたりしますが、こっちにはそういったたぐいのものはありません。

 

ころんだら痛いだけではなく泥だらけになるから、もう必死です。

しかし!帰りのバスが不便なため、予めタクシーを頼んであったので、その時間までに登山口へ行かねばならぬ私たちには時間の猶予がありませんでした。

 

最終的に間に合いそうもないとのことで、ボッティーさんが先に降りることになり、私は待合せの約15分遅れで無事に下山。ちなみに待合せは17時。

タクシーは待てないとのことで、他の人を乗せて行ってしまったそう。ボッティーさんには「また戻ってくるから」と言い残したとのことですが、待てど暮らせどやってきません。

 

結局2時間近くまち、定期バスがやってきたときに、ようやくタクシーが来て…

「ちくしょー、バスに乗ってやる!」とも思いましたが、この日のホテルは町の港に近いところに変わる予定だったので、やむなくタクシーを選び、途中で前日に泊ったホテルで荷物をピックアップして次のホテルへと向かいました。

 

タクシー運転手曰く、SNSで話題になったTrolltungaのお陰で急激に観光客が増え、ホテルもタクシーも何もかもが間に合っていないらしいです。

そしてその日は登山口までの道路で車が崖から落ちた事故があり、しばらく通行止めになっていたとか。

ひぃぃぃ〜〜〜

 

中々大変な「おまけ」になりましたが、こんなノルウェーもあるんだと見ておいて良かったです。

日本の混雑した山が嫌になってきている今日この頃、遠い北の国までやって来ましたが、世界各地どこでも同じような場所ってあるのねー

 

そうそう話は戻りますが、前日にバスで移動中に一緒になったノルウェー人ご夫婦がいました。日本から歩きに来ている私たちにとても興味を持ち、色々お話しているときに「Trolltungaではジャンプしちゃダメ。つい最近オーストリア人が滑落して亡くなっているらしいから」とご忠告を受けました。

 

どこで落ちちゃったかは解りませんが、たしかに危険箇所だらけでしたもんね。

 

2年に渡り歩いた北欧の国ノルウェー。

3年前のスウェーデンと併せると北欧トレッキングは3回目になりますが、幾度に自然との関わり方を勉強させてもらっています。

ノルウェーにはノルウェーの、日本には日本の、そして以前行った南米ペルーにはペルーの、アコンカグアにはアコンカグアの、それぞれの土地が持つ自然があり、人があり、だから文化があります。

この国だから良いとか悪いとかではなく、それはリスペクトすべき大切なもので人類の財産だと痛切に感じます。

 

さて、2017年はどこへ行きますか。

そんなことを考えていると、人生の短さを感じざるを得ませんね。

 

生きているって楽しいなー!

 


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